フィアット500の後期と前期の違い|2016年の改良で何が変わったか

フィアット500の前期型と後期型が並ぶ中古車展示場

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中古のフィアット500を探していると、「後期型」「前期型」という言葉がやたら出てきますよね。

『見た目はほとんど同じなのに、何がそんなに違うの?』と感じている方も多いはずです。

結論から言うと、2008年に日本で発売されたガソリンの500は、2016年に導入された改良型(いわゆる後期)から、ライト・内装・ナビまわりがはっきり新しくなっています。

この記事では、前期と後期の違いを表で並べて、中古でどちらを選ぶと後悔しにくいかまで見ていきます。

目次

そもそも「前期」「後期」とはどのフィアット500の話?

まず前提をそろえておきましょう。

前期・後期と呼ばれているのは、2008年3月に日本で発売されたガソリンの500(開発コード312)のことなんです。

1957年のNuova 500や、2022年に日本で発売された電気自動車の500eは、この話には入りません。

呼び方対象日本での時期の目安
前期型ガソリン500・500C(改良前)2008年3月の発売から改良まで
後期型ガソリン500・500C(改良後)2016年の改良から2024年5月の生産終了まで
500e電気自動車(別の車)2022年6月25日発売・現行
Nuova 5001957年誕生の旧車中古の旧車として流通

ガソリンの500は、2024年5月で日本向けの生産を終えています。だから「後期型」は、いちばん新しい世代のガソリン500という意味でもあるんです。

歴代モデル全体の並びはフィアット500の歴代モデル一覧で年号ごとに見ています。

呼び方はメーカーの正式名ではありません

「前期」「後期」は中古車業界でよく使われる呼び分けで、メーカーが付けた名前ではありません。お店によっては「改良後」「新型ライト」などと書くこともあります。

2016年の改良で何が変わった?前期と後期の違い一覧

ここがいちばん知りたいところですよね。

外から見て分かりやすい変化と、乗って分かる変化を分けて並べてみます。

比べる場所前期型後期型(2016年の改良後)
ヘッドライトまわり丸目の下に小さなライトが並ぶ従来のデザイン丸い枠の中にLEDのデイライトが入った顔つき
テールランプ中心まで赤いランプ中心がボディ色に抜けた、枠だけ光るデザイン
フロントバンパー従来のデザイン形が見直され、ロゴまわりの印象が変わった
メーターアナログ中心(グレードによる)7インチのTFTカラー液晶を選べるようになった
オーディオ・ナビ後付けナビが前提の車が多いタッチパネルのUconnectを備える仕様が登場
ボディカラー改良前の色の設定新しい色が加わった

細かな装備はグレードや限定車でかなり違います。

『じゃあライトを見れば一発で分かる?』と思いますよね。

実は、おおむねそれで見分けられます。テールランプの真ん中がボディと同じ色に抜けていれば、後期の可能性が高いです。

ただ、前期型に後期の部品を付けている個体もあります。最後は車検証の初度登録年月で確かめるのが確実です。

フィアット500の前期と後期の外観と装備の違いの図解

エンジンや走りも後期で変わった?

結論から言うと、走りの基本はほとんど変わっていません。

日本で多く売れた1.2Lの直列4気筒(8バルブ)と、デュアロジックの組み合わせは、改良の前後で続いています。

最終型の1.2Lの数値は、公式の主要諸元表でこうなっています。

項目最終型 500 1.2 Dolcevita(2024年 公式諸元表)
型式3BA-31212
エンジン直列4気筒SOHC 8バルブ 1,240cc
最高出力/最大トルク51kW(69ps)/102Nm
変速機ATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック)
燃料/タンク容量無鉛プレミアム(ハイオク)/35L
燃費(WLTCモード)17.5km/L
全長×全幅×全高3,570×1,625×1,515mm
車両重量1,020kg

前期の1.2Lは、今の型式表記やWLTCの燃費が出る前の車です。カタログの燃費は測り方が違うので、数字を並べて比べないほうがいいですよ。

875ccの2気筒ターボ「ツインエア」は、前期・後期どちらの時代にもありました。ツインエアのエンジンは2023年10月末で生産を終えています。

走りで選ぶなら

前期か後期かより、1.2Lかツインエアか、デュアロジックかMTの限定車かのほうが、乗り味の差は大きいです。エンジンの違いはツインエアとは、変速機のクセはデュアロジックとはで詳しく見ています。

内装とナビは後期のほうが使いやすい?

日常で差を感じやすいのは、むしろ内装のほうなんです。

前期型は、ナビを後から付ける前提の車が多く、スマホとの連携はあまり考えられていません。

後期型では、タッチパネルのUconnectや7インチのカラー液晶メーターを備える仕様が出てきました。

「スマホの地図をそのまま画面に出したいんです」
「それなら、後期のUconnect付きの個体から探してみるといいですよ」

こんなやり取りは中古車店でもよくあります。

ただし、Uconnectの中身や、Apple CarPlay・Android Autoに対応するかどうかは、年式とグレードで違います。

内装まわりで確かめたいこと
  • 画面がタッチパネルのUconnectか、後付けのナビか確かめる
  • スマホ連携(CarPlay・Android Auto)が使えるか、実際につないでみる
  • メーターがアナログか、カラー液晶か見ておく
  • シートの生地や汚れ、天井の垂れがないか見る

ナビや画面の使い方はフィアット500のナビ・Uconnectでまとめています。

中古で選ぶなら前期と後期どっちがいい?

ここが大事なところです。

予算と、どこを大事にするかで答えが変わります。

比べる点前期型後期型
中古の価格帯安めの個体が多い前期より高めになりやすい
年式・走行距離古く、距離が伸びた個体が多い比較的新しい個体を選びやすい
ナビ・スマホ連携後付けが前提のことが多い純正の画面を備える仕様がある
修理の心配年数なりの消耗が出やすい前期よりは少なめのことが多い
フィアット認定中古車新車登録9年以内の条件から外れやすい年式によっては対象になる

中古の価格は、年式・走行距離・修復歴・地域で大きく動きます。ここでは「どちらが高めになりやすいか」の傾向だけにしておきますね。

『安いから前期でいいかな』と思ったら、少し立ち止まってみてください。

前期型は新車から10年以上たった車が中心です。デュアロジックやエアコン、窓のレギュレーターなど、年数なりの修理が出てくることもあります。

フィアット500の前期と後期を中古で選ぶ時の比べ方の図解
13年を超えると税金が上がります

初度登録から13年を超えたガソリン車は、自動車税(種別割)が約15%重くなります。前期型の古い個体は、すでに重課の対象になっていることも多いです。年間の維持費に入れて考えておきましょう。

修理の傾向はフィアット500の故障しやすい箇所、中古の選び方はフィアット500の中古車の選び方で詳しく見ています。

500C(オープン)の前期と後期はどう違う?

屋根が布で開く500Cにも、前期と後期があります。

ライトやテールランプ、内装の変わり方は、ハッチバックの500とほぼ同じと考えて大丈夫です。

ただ、500Cは屋根の幌の状態で値段も使い勝手も大きく変わります。前期か後期かより、幌の破れや色あせ、雨漏りの跡がないかを先に見ておきたいところなんです。

確かめる場所見るポイント
幌の生地破れ・色あせ・カビがないか
開け閉め電動でスムーズに動くか、途中で止まらないか
室内天井やフロアに雨漏りのシミがないか
リアウインドー曇りや傷がないか

最終型の500C 1.2 Dolcevitaは、全高1,505mm・車両重量1,030kgで、ハッチバックより全高が10mm低く、10kg重くなっています(2024年 公式諸元表)。

オープンモデルの使い勝手はフィアット500Cのオープンモデルとはで詳しく見ています。

後期型を中古で探す時の手順

最後に、後期型に絞って探す時の進め方です。

後期型の探し方
  1. 予算と、500か500C(オープン)かを決める
  2. 車検証の初度登録年月で、2016年以降の個体に絞る
  3. ライトとテールランプのデザインで後期の顔か確かめる
  4. 1.2Lかツインエアか、エンジンを確かめる
  5. デュアロジックの整備記録と保証の有無を聞く
  6. 認定中古車か一般の中古車かで総額を比べる

2016年登録でも、在庫車の登録が遅れた前期の車というケースもあります。顔つきと登録年を両方見ておくと安心です。

ガソリンの500は2024年5月で生産を終えているので、新車では買えません。終了の経緯はフィアット500は生産終了?で詳しく見ています。

フィアット500買いたいドットコム

フィアット500の値段、先に相場を見ておく

年式・走行距離・グレードで在庫を絞って、後期型の個体を見比べてみてください。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

500eに乗り換えるのはあり?

後期型と迷う人がもう一台比べるのが、新車で買える500eです。

後期型ガソリン500(中古)500e ICON(新車)
価格中古相場(年式・状態で変わる)5,770,000円(メーカー希望小売価格・税込)
全長×全幅×全高3,570×1,625×1,515mm3,630×1,685×1,530mm
動力1.2Lガソリン(ハイオク)モーター 118ps・バッテリー42kWh
燃費・航続WLTC 17.5km/L一充電走行距離335km(WLTC・国交省審査値)
保証店の保証による新車登録から3年・10万kmまで

値段は大きく違いますが、保証と装備の新しさも違います。

新車の値引きの目安や交渉の順番はフィアット500の値引き相場で見ています。

フィアット500後期型と500eの価格と特徴の比較図解

よくある質問

フィアット500の後期型はいつからですか?

日本では2016年に導入された改良型からを後期と呼ぶことが多いです。ただし登録時期と生産時期がずれる個体もあるので、ライトのデザインと車検証の初度登録年月を両方確かめてみてください。

前期と後期は見た目で見分けられますか?

テールランプの中心がボディ色に抜けているか、ヘッドライトの枠にLEDのデイライトが入っているかで、だいたい見分けられます。部品を交換している個体もあるので、最後は車検証で確かめるのが確実です。

後期型でエンジンは変わりましたか?

走りの基本になる1.2Lとデュアロジックの組み合わせは続いています。乗り味の差は、前期か後期かより、1.2Lかツインエアかのほうが大きいです。

後期型ならスマホをつなげますか?

タッチパネルのUconnectを備える仕様なら、つなげることが多いです。年式とグレードで対応が違うので、購入前に実際にスマホをつないで確かめておきましょう。

後期型のガソリン500は新車で買えますか?

買えません。ガソリンの500は2024年5月で日本向けの生産を終えています。今買うなら中古かフィアット認定中古車になります。

まとめ

この記事の要点
  • 前期・後期は、2008年日本発売のガソリン500の呼び分け
  • 後期は2016年の改良後で、ライト・テールランプ・メーター・ナビまわりが新しい
  • 1.2Lとデュアロジックの基本は前後で同じ。乗り味はエンジンの違いのほうが大きい
  • 前期は安めだが、年数なりの修理と13年超の税の重課に注意
  • 見分けはライトのデザインと車検証の初度登録年月の両方で
フィアット500買いたいドットコム

フィアット500買いたいドットコム 編集部

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