フィアット500の旧車(ヌォーヴァ500)とは|ルパンの車の中古相場と維持

石畳の路地に停まるフィアット500の旧車ヌォーヴァ500

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ルパン三世の映画で見た、黄色い小さな車が忘れられない。そんな方も多いはずです。

あの車こそ、1957年に誕生したフィアット500の旧車「Nuova 500(ヌォーヴァ500)」なんです。

結論から言うと、ヌォーヴァ500は今でも中古で買えます。ただ、今の500とはまったく別の車で、買う前に知っておきたい維持の話がたくさんあります。

この記事では、ヌォーヴァ500の正体から中古相場の目安、維持のリアルまで順番に見ていきます。

目次

ヌォーヴァ500(初代フィアット500)ってどんな車?

ヌォーヴァ500は、1957年にイタリアで誕生した小さな大衆車です。

Stellantisジャパンの公式リリースでは、この1957年のNuova 500を「初代500」と呼んでいます。

一方で、1936年の「500 トポリーノ」を初代と数えるメディアもあります。数え方が2通りあるので、この記事では「1957年のNuova 500」と年号で呼びますね。

項目ヌォーヴァ500の特徴
誕生1957年(イタリア)
生産の終わり1975年まで作られたとされる
エンジンの位置車体の後ろ(リアエンジン・後輪駆動)
エンジン空冷の2気筒(排気量は500cc前後)
ボディ2ドア。屋根の一部が布で開くキャンバストップ
変速機マニュアル(MT)

イタリア語で「Nuova」は「新しい」、「Cinquecento(チンクエチェント)」は「500」という意味です。チンクエチェントという呼び名の由来も、ここにあります。

「フィアット500の由来」は排気量です

「500」という名前は、おおむねエンジンの排気量から来ています。今の500eは電気自動車なので排気量はありませんが、名前だけが受け継がれているんです。

歴代の並びはフィアット500の歴代モデル一覧で年号ごとに見ています。

なぜ「ルパンの車」と呼ばれるの?

日本でヌォーヴァ500がここまで有名になったのは、アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』の影響が大きいと言われます。

劇中でルパンが乗る黄色い小さな車が、ヌォーヴァ500なんです。

『あの車、今でも買えるの?』と気になりますよね。

実は、黄色に塗ったヌォーヴァ500や、ルーフキャリアを付けた「ルパン仕様」は、中古車の世界でも人気があります。

ルパン仕様を探す時に知っておきたいこと
  • 色や装備をあとから合わせた「仕様」の車が多い
  • 劇中車そのものではないので、名前だけで値段を判断しない
  • 見た目より、エンジンと車体の状態のほうが大事

改造の度合いは車ごとに違うので、どこを変えているか店に聞いておきましょう。

今のフィアット500・500eとはどれくらい違う?

ここが混ざりやすいところです。

見た目が似ていても、2008年に日本で発売されたガソリンの500や、2022年発売の500eとは中身がまるで違います。

1957年のNuova 5002008年日本発売のガソリン500(最終型)2022年日本発売の500e
エンジン位置・駆動後ろ・後輪駆動前・前輪駆動モーター前・前輪駆動
動力空冷2気筒1.2L直4 69psモーター118ps
変速機MTデュアロジック(ATモード付5速)1速固定
全長×全幅×全高今の500よりひと回り以上小さい3,570×1,625×1,515mm3,630×1,685×1,530mm
エアコン・安全装備基本的になしエアバッグなど運転支援を多数標準
新車で買えるか買えない(旧車)買えない(2024年5月で生産終了)買える(ICON 5,770,000円・税込)

ガソリン500と500eの数値は、公式の主要諸元表の値です。

500eは「1957年に誕生したNuova 500のDNA」を受け継いだデザインだと、公式も説明しています。丸いライトや全体のシルエットに、その面影が残っているんです。

ヌォーヴァ500と今の500・500eの違いの図解

フィアット500旧車の中古相場はどれくらい?

先にお伝えしておくと、旧車の値段は1台ごとの状態で大きく変わります。

確かな相場表があるわけではないので、ここでは目安の考え方だけ並べておきますね。

状態のイメージ価格の目安気をつけたいこと
不動車・レストア前提安く出ていることもある直す費用が車両代を超えることも
普通に走れる個体百数十万円〜200万円台程度が目安錆と電気まわりを確かめる
レストア済み・整備記録が豊富300万円前後から上も何をどこまで直したか記録で確かめる
ルパン仕様・特別な個体個体ごとに大きく違う見た目の仕上げ代が上乗せされている

金額は時期・地域・お店でかなり動きます。数字は「ものさし」として使ってみてください。

『安い個体を買って、少しずつ直せばいいかな』と思う方もいますよね。

ただ、旧車は直し始めると止まらないことがよくあります。車両代と、最初の1年に直す費用を合わせて予算を考えておくと安心です。

フィアット500旧車の中古相場の目安と状態の見方の図解

旧車を中古で買う時のチェックポイント

ここが大事なところです。

ヌォーヴァ500は50年以上前の車なので、見るところが今の車とまったく違います。

現車で確かめたいこと
  • 床やドアの下、トランクまわりに錆や穴がないか
  • エンジンが冷えた状態からかかるか、白煙や異音がないか
  • ブレーキの効きと、ハンドルの遊びが大きすぎないか
  • キャンバストップに破れや雨漏りの跡がないか
  • 名義・車検の有無と、整備記録が残っているか
  • 改造している場合、車検に通る形で登録の手続きが済んでいるか

例えば、販売店ではこんなやり取りになります。

「これまでどこを直してきた車ですか?」
「エンジンは数年前に開けていて、記録もありますよ」

この質問に記録で答えられるお店だと、買ったあとも相談しやすいです。

旧車は、買ったお店で見てもらえるかどうかがとても大事なんです。近くに旧車を診られる工場があるかも、先に調べておきましょう。

維持費と、乗る前に覚悟しておきたいこと

ヌォーヴァ500の維持は、今の車と同じ感覚では考えられません。

項目考え方
自動車税(種別割)排気量の区分は1.0L以下。登録から13年を超えたガソリン車は約15%重くなる
自動車重量税車検ごと。年数がたった車は重くなる区分がある
整備・修理費部品をイタリアなどから取り寄せることがあり、時間もかかる
保管屋根付きの車庫が理想。錆とキャンバストップを守るため
任意保険車両保険を付けにくいこともある

税金の正確な金額は、ナンバー区分と登録年で変わります。自治体の納税通知書や車検証で確かめておくと確実です。

夏と高速道路は得意ではありません

エアコンがない個体が多く、真夏の渋滞はかなりきびしいです。速度も今の車ほど出ないので、高速道路を長く走る使い方には向きません。普段使いの車とは別に、休日に乗る2台目として持つ方も多いです。

『それでも乗りたい!』と思えるなら、ヌォーヴァ500はきっと楽しい相棒になってくれますよ。

保険は、旧車に理解のある代理店に相談すると話が早いです。車の価値をどう見てもらえるかで、補償の付け方が変わってきます。

今の500の維持費と比べたい方はフィアット500の維持費で内訳を見ています。

旧車の購入から納車までの流れ

旧車は、買ってすぐ乗り出すというより、整備してから受け取る流れになることが多いです。

購入の進め方
  1. 予算を「車両代+最初の整備費」で決める
  2. 旧車を扱うお店で、気になる個体を実際に見る
  3. 試乗して、エンジンのかかり方とブレーキを確かめる
  4. 納車前にどこを整備するか、見積もりを出してもらう
  5. 車検・名義変更・任意保険の手続きを済ませる

4番目の整備の中身は、お店によってかなり違います。消耗品をどこまで替えてくれるのか、書面で確かめておくと後で揉めにくいですよ。

乗り始めてから気をつけたいこと

旧車は、乗らずに置いておくほうが傷みやすいと言われます。

月に何度か動かして、エンジンやブレーキを目覚めさせてあげるのがおすすめです。

「たまにしか乗らないから、バッテリーがすぐ上がっちゃって」
「乗らない時期は充電器をつないでおくと楽ですよ」

こうした小さな手入れを続けられるかどうかで、旧車との付き合いやすさはかなり変わってきます。

サンバーベースの「フィアット500仕様」とは?

検索してみると、「フィアット500 サンバー」という言葉も出てきますよね。

これは、軽自動車のスバル サンバーなどをベースに、ヌォーヴァ500のような見た目に仕立てた車のことです。

ヌォーヴァ500(本物の旧車)サンバーベースの仕様車
中身1957年からのフィアットの車日本の軽自動車
部品輸入部品が中心国産の部品が使える
維持の手間大きめ軽自動車に近い
見た目本物ならではの細部似せて作った外装

『見た目が好きなだけで、手間は少ないほうがいい』という方には、こうした仕様車も選択肢になります。

ただ、仕様車はフィアットの車ではありません。売り物の表記がどちらなのか、車検証の車名で確かめてから選んでみてください。

ヌォーヴァ500とサンバーベースの仕様車の違いの図解

旧車の雰囲気で、手間を減らしたいなら

丸い顔が好きで、維持の手間は抑えたいなら、2008年に日本で発売されたガソリンの500も候補になります。

前期と後期の違いはフィアット500の前期と後期の違いで見ています。新車で買える500eの値引きの目安はフィアット500の値引き相場にまとめています。

フィアット500買いたいドットコム

フィアット500の値段、先に相場を見ておく

年式・状態・価格帯で在庫を絞って、気になる個体を見比べてみてください。

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※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

よくある質問

初代フィアット500はどの車ですか?

Stellantisジャパンの公式リリースは、1957年のNuova 500を「初代500」と呼んでいます。1936年の500 トポリーノを初代と数えるメディアもあるので、年号で確かめると混乱しません。

ルパン三世の車はフィアット500のどれですか?

『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンが乗る黄色い車は、1957年からのNuova 500です。今の500や500eではありません。

ヌォーヴァ500の中古はいくらくらいですか?

普通に走れる個体で百数十万円〜200万円台程度、レストア済みで300万円前後から上が目安と言われます。状態・時期・地域で大きく変わるので、幅で考えてみてください。

ヌォーヴァ500を普段使いできますか?

できなくはありませんが、エアコンがない個体が多く、高速道路も得意ではありません。休日用の2台目として持つ方も多いです。

サンバーのフィアット500とは何ですか?

軽自動車のスバル サンバーなどをベースに、ヌォーヴァ500に似せた見た目に仕立てた車です。フィアットの車ではないので、車検証の車名で確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • フィアット500の旧車は、1957年誕生のNuova 500(ヌォーヴァ500)
  • ルパン三世の映画で知られ、黄色い「ルパン仕様」も人気
  • リアエンジン・空冷2気筒・MTで、今の500や500eとは中身が別物
  • 中古は状態で値段が大きく違う。車両代と直す費用を合わせて予算を組む
  • サンバーベースの仕様車はフィアットではなく、維持は軽自動車に近い
フィアット500買いたいドットコム

フィアット500買いたいドットコム 編集部

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