当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
フィアット500eを見て『かわいいけど、電気自動車で本当にやっていけるかな』と迷っていませんか。
結論から言うと、500eは「普段の移動が近場中心で、自宅か近くで充電できる人」にはかなり向いている車です。
逆に、遠出が多い人やガソリン500の値段感で考えている人は、一度数字で比べてから決めたほうが安心です。この記事では、価格・航続距離・充電・維持費を、中古のガソリン500と並べて見ていきます。
フィアット500eはいくら?今の価格を先に確認
2026年10月時点で新車で買えるフィアット500は、電気自動車の500eだけです。グレードはICONとOPENの2つで、価格は577万〜603万円(メーカー希望小売価格・税込)です。
まずは今の価格を押さえておきましょう。
| グレード | ボディ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 500e ICON(アイコン) | 3ドアハッチバック(固定式ガラスルーフ) | 5,770,000円 |
| 500e OPEN(オープン) | カブリオレ(電動開閉式ソフトトップ) | 6,030,000円 |
| 500e Giorgio Armani Collector’s Edition | ハッチバック・全国限定50台 | 6,700,000円 |
ICONとOPENは公式サイトの価格で、2024年10月10日から変わっていない値です。
コネクティッドサービスのFIAT Connectは、別途30,000円のメーカーオプションになっています。
ネットで見る「450万円」は昔の価格です
『500eって450万円くらいじゃなかった?』と思った方もいるはずです。
実はそれ、2022年6月25日の発売時の価格なんです。当時はエントリーのPOPがあり、価格はこう動いてきました。
| 時期 | POP | ICON | OPEN |
|---|---|---|---|
| 2022年6月 発売時 | 4,500,000円 | 4,850,000円 | 4,950,000円 |
| 2022年9月出荷分〜 | 4,730,000円 | 5,100,000円 | 5,200,000円 |
| 2023年4月〜 | 設定なし | 5,220,000円 | 5,360,000円 |
| 2024年1月〜 | 設定なし | 5,530,000円 | 5,700,000円 |
| 2024年10月〜(現行) | 設定なし | 5,770,000円 | 6,030,000円 |
POPは2023年4月の価格表から消えています。中古車の情報でPOPを見かけたら、それは2022年ごろの車です。
グレードごとの装備の違いはフィアット500のグレード一覧、全体の価格はフィアット500の新車価格一覧で詳しく見ています。
航続距離335kmは、実際どのくらい走れる?
500eの一充電走行距離は335km(WLTCモード・国土交通省審査値)です。ICONもOPENも同じ数字です。
駆動用バッテリーは42kWh、電費は128Wh/km(WLTC)とカタログに載っています。
ただ、この数字はあくまで決まった試験の条件での値です。エアコンを強く使う夏や冬、高速道路を長く走る日は、走れる距離が短くなると言われています。
- 毎日の通勤や買い物が、片道数十km程度に収まっている
- 自宅に200Vのコンセントを付けられる、または近くに充電できる場所がある
- 遠出は月に数回くらいで、途中で休憩しながら走れる
- 4人乗り・3ドアで足りる
逆に『毎週末、高速で往復300km走る』という使い方だと、途中で充電を挟む前提になります。
その時間を楽しめるかどうかで、満足度はけっこう変わるんです。
走行モードで航続距離をのばせる
500eには「e-モードセレクター」という切り替えがあり、3つのモードを選べます。
| モード | 中身 |
|---|---|
| NORMAL | 普段どおりの走り |
| RANGE | 回生ブレーキが強くなり、アクセルを戻すだけでしっかり減速する |
| SHERPA | 最高速度を80km/hに抑え、空調なども控えめにして航続距離を優先する |
『残りが少なくて不安』という時はSHERPAに切り替えると、電気の使い方を抑えてくれます。
燃費・電費をガソリン車と比べたい方はフィアット500の燃費と500eの電費もあわせてどうぞ。
充電は自宅の200Vと急速充電の2本立て
充電の方法は2つです。家などで使う普通充電(単相200V)と、出先で使う急速充電(CHAdeMO)です。
200V対応の普通充電ケーブルと、CHAdeMO充電アダプターは標準で付いてきます。
ここが大事なところです。500eは急速充電をアダプター経由でつなぐ車なんです。
- 車に積んであるCHAdeMO充電アダプターを用意する
- 充電器のケーブルをアダプターにつなぐ
- アダプターを車の充電口に差し込む
- 充電器の画面の案内に沿って充電を始める
- 終わったら充電器を止めてから外し、アダプターを車に戻す
細かい手順は車や充電器によって変わるので、取扱説明書の手順も一度読んでおきましょう。

アダプターを家に置いたまま出かけてしまう、つなぐ順番が違う、という声がよくあります。充電器側の不調や、会員カードの種類で使えない場所もあります。出かける前にアダプターが車にあるか確かめておくと安心です。
なお、最大充電出力や充電時間、V2H(家への給電)に対応しているかは、公式の資料で確かめきれていません。気になる方は正規ディーラーで聞いてみてください。
ガソリンの500と比べると、何が違う?
『500eってエンジンはあるの?』と聞かれることもありますよね。
500eにエンジンはなく、前輪をモーターで動かすFF(前輪駆動)です。中古で買うガソリンの500(最終型1.2)と並べると、違いがよく分かります。
| 項目 | 500e ICON(現行) | ガソリン500 1.2 Dolcevita(2024年) |
|---|---|---|
| 新車価格(税込) | 5,770,000円 | 3,090,000円(新車販売は終了) |
| 全長×全幅×全高 | 3,630×1,685×1,530mm | 3,570×1,625×1,515mm |
| 車両重量 | 1,330kg | 1,020kg |
| 動力 | モーター 118ps/220Nm | 1.2L直4 69ps/102Nm |
| 変速機 | なし(1速) | デュアロジック(5速) |
| 燃費・電費(WLTC) | 128Wh/km・335km | 17.5km/L(ハイオク) |
| 最小回転半径 | 5.1m | 4.7m |
| タイヤ | 205/45R17 | 195/45R16 |
| 自動車税(年) | 25,000円 | 30,500円 |
数字はいずれも公式の主要諸元表の値です。自動車税は2019年10月以降に新規登録した自家用車の税率です。
モーターのトルクはガソリン1.2の2倍以上あるので、出だしの軽さはまったく別物です。
一方で、500eは全幅が60mm広く、小回りは4.7mから5.1mに大きくなっています。『昔の500の感覚で狭い道に入ったら、思ったより曲がらなかった』ということもあるので、試乗の時に確かめておきましょう。

ガソリンの2気筒エンジンが気になる方はツインエアの特徴と燃費、税金の細かい話はフィアット500の自動車税と重量税で見ています。
ICONとOPEN、どっちを選ぶ?
ICONとOPENの違いは、実は屋根だけなんです。
装備の中身は共通で、ICONは固定式のガラスルーフ、OPENは電動で開け閉めできるソフトトップです。
- 価格を26万円抑えたい
- 屋根の手入れを気にしたくない
- 車両重量が軽い方がいい(1,330kg)
- 屋根を開けて走る時間を楽しみたい
- 26万円の差を払っても開放感がほしい
- 1,360kgと30kg重くなっても気にならない
航続距離はどちらも335kmで同じです。
『500eのクーペはあるの?』という質問も見かけますが、日本で選べるのは3ドアハッチバック(ICON)とカブリオレ(OPEN)だけです。
アルマーニの限定車とアバルト500e
2026年に出た「500e Giorgio Armani Collector’s Edition」は、全国限定50台・6,700,000円です。
限定色のダークグリーン メタリックとセラミックグレージュ メタリック、GAロゴ入りのホイールやシートが付きます。在庫があるかは正規ディーラーに聞いてみてください。
「カブリオレ ツーリズモ」は、別ブランドのアバルト500eのグレードです。ABARTH 500e Turismo カブリオレは6,450,000円で、フィアットの500eとは価格も中身も別物です。
オープンモデルの使い勝手は500C・500e OPENのオープンモデル、歴代の限定車はフィアット500の限定車・特別仕様車で見ています。
買う前に知っておきたい注意点
ここからは、契約してから『知らなかった』となりやすいところです。
- 乗車定員は4名、ボディは3ドアだけ(5ドアはない)
- スペアタイヤはなく、タイヤリペアキットが積まれている
- メーカー保証は新車登録から3年・10万kmまで
- 駆動用バッテリーの保証の年数・距離は、公式の資料で確かめきれていない
- 補助金の金額は年度で変わる
補助金は、発売時に「CEV補助金の対象」と公式に案内されていました。ただ、2026年度の金額は確かめきれていないので、見積もりの時に販売店で確認しておきましょう。
『故障は多いの?』と気になる方もいますよね。
500eは日本発売が2022年6月で、まだ年数が浅い車です。故障の傾向をはっきり言える段階ではないので、保証の範囲と延長保証「Extended Care Plus」を見ておくのが現実的です。
保証の中身はフィアット500の新車保証と延長保証で詳しく見ています。
装備は最初から充実している
注意点ばかりではありません。ICONとOPENには、運転支援がひと通り標準で付いています。
アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットモニター、360°パーキングセンサーなどです。10.25インチのタッチパネルはApple CarPlayとAndroid Autoに対応しています。
フロアマットやキーカバーなどのアクセサリーは、ディーラーのアクセサリーカタログで選べます。オプション選びはフィアット500のオプションの選び方を参考にしてみてください。
中古の500eはどう見ればいい?
『新車は高いから、中古の500eも見てみたい』という方も多いはずです。
中古の500eは2022年以降の車なので、年式の幅はまだ狭めです。価格は年式・走行距離・グレード・地域で大きく変わるので、ここでは金額ではなく見るポイントを挙げておきます。
- CHAdeMO充電アダプターと200V充電ケーブルがそろっているか
- メーカー保証の残り期間(新車登録から3年・10万km)
- POP(2022年)かICON・OPENか
- 鍵(スマートキー)の本数
- 正規ディーラーの点検記録があるか
保証付きで選びたいなら、フィアット認定中古車も候補になります。中古全体の選び方はフィアット500の中古車の選び方で見ています。
新車で買うなら、値引きの考え方も先に知っておくと商談が楽になります。詳しくはフィアット500の値引き相場と交渉の順番をどうぞ。
フィアット500買いたいドットコム
フィアット500の値段、先に相場を見ておく
ICONとOPENで迷っているなら、同じ条件で見積もりを取って総額を比べてみてください。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
よくある質問
フィアット500eの航続距離はどのくらいですか?
一充電走行距離は335km(WLTCモード・国土交通省審査値)です。エアコンの使い方や高速道路の走行で短くなると言われるので、余裕を持って計画しておきましょう。
500eは急速充電できますか?
できます。急速充電はCHAdeMOで、標準で付いてくるCHAdeMO充電アダプターを使ってつなぎます。アダプターを車に積み忘れると充電できないので注意してください。
500eの型式は何ですか?
ICON・OPENとも型式はZAA-FA1です。右ハンドル・FF・4人乗りで、5ナンバーサイズに収まります。
500eにマニュアル車はありますか?
ありません。500eは変速機のない電気自動車です。ガソリン500のMTについては別の記事で見ています。
500eの車重はどのくらいですか?
ICONが1,330kg、OPENが1,360kgです。ガソリンの500(1,020kg)より300kgほど重くなっています。
まとめ
- 新車で買える500は500eだけで、ICON 5,770,000円・OPEN 6,030,000円(税込)
- 発売時の450万〜495万円は2022年の価格で、今の価格ではない
- 航続距離は335km(WLTC)、充電は200V普通充電とCHAdeMO急速充電(アダプター標準)
- ガソリン500より全幅が広く、小回りは5.1mになる
- ICONとOPENの違いは屋根だけで、差額は26万円





コメント