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フィアット500のスペック表を見て、『69馬力って、ちゃんと走るの?』と不安になっていませんか。
結論から言うと、フィアット500の動力は3種類あり、どれを選ぶかで性格がまったく違います。1.2Lの4気筒、ツインエアの2気筒ターボ、そして電気自動車500eのモーターです。
この記事では、排気量・馬力・トルクを表で並べて、それぞれがどんな人に合うのかを見ていきます。エンジンがかからない時の確認点もまとめました。
フィアット500のエンジンは何種類ある?
中古で多いのは1.2L直列4気筒と、875ccのツインエア(直列2気筒ターボ)です。2026年10月時点で新車で買えるのは、エンジンのない電気自動車の500eだけです。
『フィアット500って何ccなの?』という質問、実はかなり多いんです。
答えは年式と仕様で変わります。まずは公式の諸元表で確かめられる数字を並べてみます。
| 1.2(8V) | ツインエア | 500e(モーター) | |
|---|---|---|---|
| 形式 | 169A4 直列4気筒SOHC 8バルブ | 直列2気筒ターボ | 交流同期電動機 |
| 排気量 | 1,240cc | 875cc | なし |
| 最高出力 | 69ps(51kW)/5,500rpm | 仕様・年式で違う | 118ps(87kW)/4,000rpm |
| 最大トルク | 102Nm/3,000rpm | 仕様・年式で違う | 220Nm/2,000rpm |
| 変速機 | デュアロジック(5速) | デュアロジックが中心 | なし |
| 燃料 | ハイオク・35L | 給油口の表示で確認 | 電気(42kWh) |
| 新車販売 | 2024年5月で生産終了 | 2023年10月末で生産終了 | 販売中 |
1.2は2024年の最終型(Dolcevita)、500eは2025年8月版の公式諸元表の値です。
ツインエアの出力は年式や仕様で違うものがあったと言われ、ここでは確かめきれた数字だけを載せています。
グレードごとの違いはフィアット500のグレード一覧で詳しく見ています。
69馬力でも走る?重さと一緒に見てみましょう
『69psだと高速がつらいのでは』と心配になりますよね。
馬力だけを見ると小さく感じますが、車の軽さとセットで考えると印象が変わります。1psあたりで何kgを動かすか(パワーウェイトレシオ)を計算してみました。
| 車両重量 | 最高出力 | 1psあたりの重さ | |
|---|---|---|---|
| ガソリン500 1.2 | 1,020kg | 69ps | 約14.8kg |
| 500e ICON | 1,330kg | 118ps | 約11.3kg |
| 500e OPEN | 1,360kg | 118ps | 約11.5kg |
重さは公式の車両重量で、1psあたりの重さはこの記事で割り算した値です。
500eは車が300kgほど重いのに、1psあたりの重さはガソリン1.2より軽くなっています。
さらに、モーターは低い回転から力が出るのが持ち味です。500eの最大トルク220Nmは2,000rpmで出ていて、1.2の102Nmの2倍以上あります。
『信号からの出だしは500eの方がずっと軽い』と感じる人が多いのは、この数字のとおりなんです。

1.2は「回して走る」エンジン
一方の1.2は、ターボのない自然吸気です。最大トルクは3,000rpm、最高出力は5,500rpmで出ます。
高速の合流や上り坂では、少し回転を上げてあげるとスムーズに走れます。
例えば、こんな声がよく聞かれます。
ちなみに、トルクは「車を押し出す力」、馬力は「その力を高い回転まで続ける力」とよく例えられます。
1.2はどちらも控えめなので、軽い車体を生かして走らせるイメージです。
「街中だと十分なんだけど、坂道ではちょっと踏み込む感じ」
「その分、エンジンを回すのが楽しいんですよね」
速さを求める車ではなく、軽い車体を気持ちよく走らせる車だと考えるとイメージが近いです。
高速や長距離の乗り心地は高速・長距離は疲れる?で見ています。
ターボ車はある?ディーゼルは?
フィアット500でターボが付くのは、ツインエアです。
875ccの2気筒をターボで補っていて、排気量から想像するより力強く走ると言われます。乗り味や燃費はツインエアの特徴と燃費で詳しく見ています。
『もっと速い500はないの?』という方もいますよね。
ガソリン500をもとにした高性能版として、アバルト・ブランドの595・695がありました。ただ、こちらも2024年5月で日本向け生産を終えています。
違いはフィアット500とアバルト595・695の違いで比べています。
フィアット500のディーゼル車について、日本の正規ラインアップで販売された記録はこの記事の資料では確かめられませんでした。中古で探す時は、ガソリン(1.2・ツインエア)と電気自動車(500e)から選ぶ前提で考えておきましょう。
最高速度も気になるところですが、公式の諸元表には載っていないため、ここでは数字を出しません。
なお500eには、最高速度を80km/hに抑えて航続距離を優先する「SHERPA」というモードがあります。これは速さの上限ではなく、電気を節約するための走り方です。
500eにエンジンはある?
ありません。500eは前輪をモーターで動かす電気自動車です。
モーターの最高出力は118ps、最大トルクは220Nmで、駆動用バッテリーは42kWhです。一充電走行距離は335km(WLTCモード・国土交通省審査値)です。
- 出だしからトルクが出て、街中が軽い
- 変速がないので、加速がなめらか
- エンジンオイル交換が要らない
- 車両重量がガソリン車より300kgほど重い
- 遠出では充電の時間を見込む
- 新車価格は577万円から(税込)
ガソリン車と迷っている方は、フィアット500eは買い?で価格と充電の話もあわせて見てみてください。
「サンバーエンジン」「VTEC」って何の話?
『フィアット500 サンバーエンジン』という言葉を見かけて、首をかしげた方もいるはずです。
これは今の500ではなく、1957年に誕生したNuova 500(ヌオーヴァ500)などの旧車の話です。
旧車のNuova 500には、もともとのエンジンを国産の軽自動車用エンジンなどに載せ替えた車が流通していると言われます。「VTEC」も、国産エンジンへの載せ替えの話題で出てくる言葉です。
エンジンを載せ替えた車は、車検証の記載を変える手続きが済んでいるか、車検証の記載と実車が合っているかを確かめる必要があります。部品の入手性や整備できる店も限られるので、旧車に詳しい専門店で相談してみてください。
2008年日本発売のガソリン500や500eで、エンジンを載せ替えるのは一般的ではありません。旧車の中古や維持の話は初代フィアット500(ヌォーヴァ500)とはで見ています。
エンジンがかからない時に見ておきたいこと
『朝、エンジンがかからない』というのは焦りますよね。
まずは慌てずに、セルモーターが回るかどうかで原因の見当をつけてみましょう。
| 症状 | よくある原因の例 | まず確かめること |
|---|---|---|
| セルが回らない・弱い | バッテリーの弱り | ライトや室内灯の明るさ |
| セルが回らない | 始動の手順・ギアの位置 | ブレーキを踏んでいるか、取扱説明書の始動手順 |
| セルは回るがかからない | 燃料・点火系(イグニッションコイル等)・センサー | 燃料の残量、警告灯の表示 |
| かかってもすぐ止まる | 点火系・センサー・燃料系 | 警告灯、同じ症状が続くか |
セルは回るのにかからない時は、点火や燃料の系統が疑われることが多いと言われます。何度もセルを回し続けるとバッテリーが弱るので、2〜3回試してだめなら整備工場やロードサービスに相談しましょう。
- ブレーキを踏み、取扱説明書どおりの手順で始動しているか確かめる
- 室内灯やライトが暗くないか見る(バッテリーの弱り)
- メーターの警告灯や表示を確かめる
- 燃料の残量を見る
- 改善しなければ、無理にセルを回し続けずロードサービスに連絡する
デュアロジックの車は、ブレーキの踏み方やギアの位置によって始動しないこともあると言われます。年式ごとの取扱説明書で始動の条件を確かめておきましょう。
新車登録から3年以内なら、フィアットのロードサービスが無償で付いています。
バッテリーの話はバッテリー上がりと交換、警告灯の意味は警告灯・警告音の意味と対処、修理費の目安はフィアット500の修理費の目安で見ています。

結局、どのエンジンを選べばいい?
最後に、選び方をまとめておきます。
まずは、維持費にかかわる数字をエンジンごとに並べておきます。
| 1.2 | ツインエア | 500e | |
|---|---|---|---|
| 自動車税(2019年10月以降登録) | 年30,500円 | 年25,000円 | 年25,000円 |
| エネルギー | ハイオク・35L | 給油口の表示で確認 | 電気・42kWh |
| カタログ値(WLTC) | 17.5km/L | 19.2km/L(公式未確認) | 128Wh/km・335km |
| 新車 | 販売終了 | 販売終了 | 5,770,000円〜(税込) |
『税金が安いならツインエアかな』と考える方もいますよね。
ただ、中古のガソリン車は、税金の差より整備の差のほうが大きく出ることが多いです。1台ごとの状態と整備記録を見て選ぶのが近道です。
- 静かでシンプルなガソリン車がいい人は、1.2(中古)
- 音と鼓動を楽しみたい人は、ツインエア(中古)
- 出だしの軽さと新車の安心がほしい人は、500e
- 税金を抑えたいなら、ツインエアと500eは年25,000円の区分(2019年10月以降登録)
ガソリンの500はどちらも新車販売を終えているので、中古の状態次第で満足度が変わります。
買い方全体の流れや値引きの考え方はフィアット500の値引き相場と交渉の順番で見ています。
よくある質問
フィアット500の排気量は何ccですか?
1.2Lは1,240cc、ツインエアは875ccです。電気自動車の500eにはエンジンがなく、排気量はありません。
フィアット500の馬力はどのくらいですか?
最終型の1.2は69ps、500eは118psです。ツインエアは年式・仕様で違うものがあったと言われるので、車検証や当時のカタログで確かめてください。
フィアット500にターボ車はありますか?
ツインエアがターボ付きです。高性能版のアバルト595・695もありましたが、2024年5月で日本向け生産を終えています。
エンジンがかからず、セルは回る時はどうすればいいですか?
燃料の残量と警告灯を確かめ、改善しなければセルを回し続けずにロードサービスや整備工場に相談しましょう。点火系やセンサーが原因のこともあります。
まとめ
- 中古で多いのは1.2L直列4気筒(1,240cc・69ps)とツインエア(875cc・2気筒ターボ)
- 新車で買えるのはモーターの500eだけで、118ps・220Nm
- 1psあたりの重さは1.2が約14.8kg、500e ICONが約11.3kg
- ディーゼルは日本の正規ラインアップで確かめられない
- エンジンがかからない時は、セルが回るかどうかで原因の見当をつける





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