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フィアット500で旅に出たい、できれば車中泊もしてみたい。そう思って調べている方もいますよね。
『でも、あの小ささで本当に寝られるの?』という疑問は当然です。
結論から言うと、フィアット500で大人が足を伸ばして眠るのはかなり難しいです。ただ、1人で仮眠をとるくらいなら、シートの倒し方とマットの工夫でぐっと楽になります。
この記事では、車中泊に向く使い方と向かない使い方を分けて、手順と道具まで確かめていきます。
フィアット500で車中泊はできる?
まずは、車の大きさを数字で見ておきましょう。
| 項目 | ガソリン500 1.2(2024年最終型) | 500e ICON/OPEN(現行) |
|---|---|---|
| 全長 | 3,570mm | 3,630mm |
| 全幅 | 1,625mm | 1,685mm |
| 全高 | 1,515mm(500Cは1,505mm) | 1,530mm |
| ドア | 3ドア | 3ドア |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 荷室(後席格納時) | 550L | 公式諸元表に記載なし |
数字はフィアット公式の主要諸元表です。室内の長さは公式に出ていないので、この記事では数字で書きません。
全長が3.6mほどの車なので、エンジンや荷室を除いた室内はかなり限られます。
フィアット500の車中泊は「1人での仮眠」なら現実的、「2人でぐっすり」は厳しいと考えておきましょう。泊まりの旅行がメインなら、宿と組み合わせて仮眠に使うくらいがちょうどいいです。
ほかの車と大きさを比べたい方はフィアット500のサイズ一覧を見てみてください。
寝る場所の作り方は3パターン
フィアット500で横になる方法は、だいたい3つに分かれます。
| パターン | やり方 | 向いている人 | 寝心地の目安 |
|---|---|---|---|
| A 前席を倒す | 運転席か助手席の背もたれを倒す | 短い仮眠 | 体が斜めになる |
| B 荷室側を使う | 後席を倒して荷室とつなげる | 小柄な人・1人 | ひざを曲げれば横になれることも |
| C 前後をつなぐ | 前席を前に出し、後席を倒して隙間を埋める | 1人で長めに休む | 段差を埋めればまずまず |
『後席を倒せば平らになるでしょ?』と思うかもしれません。
ただ、倒した背もたれと荷室の床には段差や傾きが残ることが多いんです。ここを埋めるのが、寝心地を良くするいちばんのポイントです。

フラットに近づける手順
ここからは、いちばん横になりやすいパターンCの手順です。
- 荷室とシートの上の荷物をいったん全部降ろす
- 運転席・助手席を一番前までスライドさせる
- 後席の背もたれを倒す(500eは5:5分割で片側だけでもOK)
- 前席と後席の間の隙間に、収納ボックスやクッションを詰める
- 背もたれの段差に合わせてタオルや薄いクッションを重ねる
- 上から車中泊用マットを敷いて、寝る向きを決める
例えば、1人で使うならこんな形がやりやすいです。
「助手席側だけ後席を倒して、そっちに寝る」
「運転席側は荷物置きにしておけば、朝の片付けが楽ですね」
片側だけ使うと、もう片側に荷物を置けるので車内が散らかりにくくなります。
マットはどう選ぶ?
マットは、厚みと畳んだ時の大きさで選ぶのがおすすめです。
- 段差を吸収できる厚み(数cm以上)があるか
- 畳んだ時に荷室に入る大きさか
- 空気で膨らむタイプなら、空気入れの手間を許せるか
- 幅は車内の横幅より少し狭いものを選ぶ
- 汚れたら拭ける表面か
実は、厚いマットほど快適とは限りません。厚すぎると天井との間が狭くなり、寝返りが打ちにくくなることもあります。
荷室の広さや積める物はフィアット500の荷室の広さで詳しく見ています。
朝の片付けを楽にする積み方
車中泊で意外と大変なのが、朝の片付けです。
寝る前に荷物を全部車内に入れてしまうと、寝る場所が狭くなり、朝にまた全部を出し入れすることになります。
おすすめは、寝る時に使う物と使わない物を分けて積むことです。
| 積む場所 | 置く物 |
|---|---|
| 寝る側の足元 | 寝袋・着替え・ランタン |
| 寝ない側の後席 | 収納ボックス・食料 |
| 前席の足元 | 靴・ゴミ袋・飲み物 |
『どこに何を置いたっけ』と暗い中で探さずに済むので、夜中に目が覚めた時も慌てません。
朝は寝具を畳んで寝る側の足元にまとめ、後席を起こすだけで出発できる形にしておくと、片付けの時間がぐっと短くなりますよ。荷物が少ないほど、小さい車での車中泊は楽になります。
500eとガソリン500で違う、夜の空調の使い方
ここ、車中泊ではいちばん大事なところです!
| ガソリン500 | 500e | |
|---|---|---|
| 夜の空調 | エンジンをかける必要がある | エンジンがないので、そのまま空調を使える |
| 気をつけたいこと | アイドリングによる排気ガス・騒音 | 駆動用バッテリーの残量が減る |
| おすすめの使い方 | エンジンは止めて寝具で寒さ・暑さ対策 | 寝る前に充電を多めにしておく |
ガソリン車でエンジンをかけたまま寝るのは、排気ガスが車内に入る危険があります。雪で排気口がふさがると特に危ないので、やめておきましょう。
500eはエンジンがないぶん、空調を使いやすいのは確かです。ただ空調を使うと走れる距離は減ります。
500eの一充電走行距離は335km(WLTC・国交省審査値)です。夜に空調を使ったぶん、翌朝の残りは少なくなると考えておきましょう。
窓を少し開けるなどして換気をしておきましょう。冬は寝袋や毛布、夏は小型の扇風機や網戸のような虫よけで対策を。車中泊が認められていない駐車場もあるので、泊まる場所のルールを先に確かめておくことも大事です。
電気自動車の充電や航続距離のことはフィアット500e(電気自動車)は買い?で詳しく見ています。

目隠しとあると便利な道具
車中泊で意外と気になるのが、外からの視線と朝の光です。
フィアット500は窓が大きめで、500e ICONは屋根もガラスです。サンシェードやカーテンで目隠しをしておくと、ぐっと落ち着いて眠れます。
| 道具 | あると良い理由 |
|---|---|
| 窓用サンシェード | 外からの視線と朝の光を防ぐ |
| ガラスルーフ用のシェード(ICON) | 夏の熱と朝のまぶしさを防ぐ |
| 車中泊用マット | 段差を減らして体の痛みを防ぐ |
| 寝袋・毛布 | エンジンを止めても寒さをしのげる |
| LEDランタン | 室内灯を使わず車のバッテリーを守る |
| モバイルバッテリー | スマホの充電を車に頼らない |
『OPENは屋根が布だから寒いのでは?』と気になる方もいるはずです。
ソフトトップは、ガラスや金属の屋根と比べると外の音や温度の影響を受けやすいと言われます。寒い季節は寝具を多めにしておきましょう。
窓にぴったり合うサンシェードの選び方はフィアット500のサンシェード・カーテン・フロアマットの選び方でまとめています。

どこで泊まる?向いている場所と向かない場所
道具がそろったら、次は泊まる場所です。
小さい車で泊まるなら、トイレが近くて明るさがほどよい場所を選ぶと安心です。
| 場所 | 向いているか | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| RVパーク・オートキャンプ場 | 向いている | 有料で予約が必要なことが多い |
| 車中泊を認めている道の駅 | 場所による | 長く居続けるのはマナー違反になりやすい |
| 高速道路のSA・PA | 仮眠向き | 休憩のための場所で、宿泊を前提にしない |
| コンビニやお店の駐車場 | 向かない | お店の迷惑になる |
| 人けのない山道の空き地 | 向かない | 防犯と緊急時の連絡が不安 |
『道の駅ならどこでも泊まっていいの?』と思うかもしれません。
実は、道の駅は休憩の場所で、車中泊を断っているところもあります。泊まれるかどうかは、施設の案内やホームページで先に確かめておきましょう。
500eで泊まるなら充電場所も一緒に探す
500eで車中泊の旅をするなら、泊まる場所と充電できる場所をセットで考えておくと楽です。
急速充電はCHAdeMO方式で、500eにはCHAdeMO充電アダプターが標準で付いています。普通充電は200Vです。
「キャンプ場に充電設備があれば、夜のうちに充電できるね」
「それなら翌朝の残りを気にしなくて済みますね」
電源付きのサイトやRVパークを選ぶと、空調を使った分も取り戻しやすくなります。ただ、使える設備は施設ごとに違うので、予約の時に確かめておきましょう。
2人で車中泊はできる?
カップルや夫婦で、という方もいますよね。
正直に言うと、フィアット500で2人が横になって眠るのはかなり厳しいです。
「2人だとどうしても足が伸ばせないね」
「それなら1人は前席を倒して、もう1人は後ろで横になるのはどう?」
こんなふうに分かれて休む形なら、仮眠はとれます。ただ、何泊も続ける旅なら宿と組み合わせるほうが体は楽ですよ。
もうひとつのやり方は、後席を倒した荷室側に1人、テントを外に張ってもう1人、という分け方です。
キャンプ場なら、車の横に小さなテントやタープを張れることもあります。荷物を車に置いておけるので、2人でも思ったより窮屈になりません!
車中泊の旅で長く走る時に
車中泊をする旅は、走る距離も長くなりがちです。
フィアット500は小さい車なので、高速道路での横風や疲れ方も気になるところです。休憩の取り方や走り方はフィアット500で高速・長距離は疲れる?で詳しく見ています。
フィアット500は全幅が1,700mm以下の5ナンバーサイズの普通車です。軽自動車ではないので、高速料金も普通車の区分になります。区分の考え方はフィアット500は軽自動車?普通車?で確かめられます。
これからフィアット500を買って旅に使いたい方は、試乗の時に後席を倒した状態も見せてもらうと、寝られるかどうかの感覚がつかめますよ。購入の進め方はフィアット500の値引き相場と交渉の順番を参考にしてみてください。
よくある質問
フィアット500で車中泊はできますか?
1人での仮眠なら、シートの倒し方とマットの工夫でできます。全長が3.6mほどの車なので、大人が足を伸ばしてぐっすり眠るのは難しいと考えておきましょう。
フィアット500の後席は倒せますか?
500eの後席は5:5分割で倒せます(公式諸元表)。片側だけ倒せば、もう片側を荷物置きにできます。
500eなら夜に空調を使っても大丈夫ですか?
エンジンがないので空調は使いやすいです。ただ使ったぶん駆動用バッテリーが減り、翌日に走れる距離が短くなります。寝る前に充電を多めにしておくと安心です。
ガソリン車でエンジンをかけたまま寝てもいいですか?
排気ガスが車内に入る危険があるので、やめておきましょう。エンジンは止めて、寝袋や毛布で寒さ対策をするのがおすすめです。
2人で車中泊はできますか?
2人とも横になるのはかなり厳しいです。1人は前席、1人は後ろで分かれて仮眠をとる形なら可能です。
まとめ
- フィアット500の車中泊は1人での仮眠向き。2人でぐっすりは厳しい
- 前席を前に出し、後席を倒して隙間を埋めるとフラットに近づく
- マットは厚みと畳んだ時の大きさで選ぶ
- ガソリン車はエンジンをかけたまま寝ない。500eは空調を使えるが残量が減る
- 換気と泊まる場所のルール確認を忘れない





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