フィアット500の故障しやすい箇所と修理費の目安|中古で買う前に

整備工場で点検を受けるフィアット500

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『フィアット500ってかわいいけど、壊れやすいって本当?』と気になって調べていませんか。

結論から言うと、フィアット500は国産の軽自動車やコンパクトカーと比べると、手のかかる部品がいくつかあります。ただ、壊れやすい場所はだいたい決まっていて、前もって知っておけば費用の見通しは立てられます。

この記事では、故障しやすい箇所と修理費の目安を表にまとめ、中古で買う前のチェックと、直すか売るかの考え方まで見ていきます。

目次

フィアット500は本当に壊れやすい?

『故障率』という言葉で調べる方も多いですよね。

ただ、メーカーや公的機関がフィアット500だけの故障率を出しているわけではありません。だから「何%壊れる」という数字は、この記事では出しません。

そのうえで、よく言われる話を整理するとこうなります。

先に結論

「壊れやすい」と言われるのは主にガソリン500(2008年日本発売〜2024年5月生産終了)です。年数と走行距離が増えるほど、デュアロジック・点火系・窓・エアコンなどの修理が重なりやすくなります。2022年6月25日発売の500eは、まだ年数が浅く、ガソリン車とは壊れ方の傾向が違います。

ガソリン500は日本で長く売られ、国内の累計販売台数は約130,000台と公式に案内されています。

台数が多く、年数の経った中古車が多いぶん、故障の話もたくさん出てくるんです。

モデル日本での販売故障の話が出やすい理由
ガソリン500・500C(1.2L直4)2008年3月〜2024年5月生産終了年数の経った中古が多い。デュアロジックなど独特の部品がある
ガソリン500 ツインエア(875cc直2ターボ)〜2023年10月末生産終了2気筒ターボ特有の部品がある
500e ICON/OPEN2022年6月25日発売〜現行年数が浅く、新車保証の範囲の車が多い

故障しやすい箇所と修理費の目安

ここがいちばん知りたいところですよね。

ガソリン500でよく話に出る故障と、修理費の目安を表にまとめました。

箇所よくある症状修理費の目安起きやすいモデル
デュアロジック(変速の装置)変速が遅い、ギアが入らない、警告が出る数万円〜数十万円程度(部品と作業で大きく違う)ガソリン500
イグニッションコイル・プラグエンジンが震える、加速しない、警告灯数万円程度からガソリン500
パワーウインドー(レギュレーター)窓が落ちる、上がらない数万円程度からガソリン500
エアコン冷えない、風が臭う数千円〜十数万円程度(原因で大きく違う)ガソリン500
タイミングベルト・ウォーターポンプ交換時期を過ぎている数万円〜10万円台程度ガソリン500(1.2L)
セルモーターエンジンがかかりにくい数万円程度からガソリン500
ロアアーム・ブーツ段差でゴトゴト音がする数万円程度からガソリン500
12Vバッテリー始動しない、電装が不安定数万円程度から両方

修理費は、部品を純正にするか、リビルト品・社外品にするか、どこで直すかで大きく変わります。

上の表は「だいたいこのくらいの桁」をつかむための目安として使ってみてください。部品ごとのもっと細かい話はフィアット500の修理費の目安で見ています。

フィアット500の故障しやすい箇所と修理費の目安をまとめた図解

デュアロジックの故障は高くつく?

ガソリン500の故障の話で、いちばん名前が出るのがデュアロジックです。

デュアロジックは、MTの仕組みをコンピューターと油圧で自動で動かす変速装置で、最終型でも「ATモード付5速シーケンシャル」として使われていました。

『普通のATと同じつもりで乗っていたら、変速のたびに頭が揺れる』という声もよく聞きます。これは故障ではなく、仕組みのクセなんです。

デュアロジックの不調のサイン
  • 発進でクラッチがつながるまでの間が長くなった
  • ギアが入らず、ニュートラルのままになる
  • 変速の時に大きなショックが出る
  • メーターにギアボックス関係の警告が出る
  • 止まっている時にポンプの作動音が長く続く

直す内容は、油圧のポンプ、アクチュエーター、クラッチ、センサーなどで違います。

クラッチだけなら比較的抑えられることもありますが、油圧ユニットまで替えると数十万円程度になることもあります。乗り方のコツや故障の傾向はフィアット500のデュアロジック(セミAT)とはで詳しく見ています。

エンジンまわりで多い故障

デュアロジックの次に話に出るのが、エンジンの点火まわりです。

イグニッションコイルやプラグが弱ると、アイドリングでエンジンがブルブル震えたり、加速が鈍くなったりします。

例えばこんな場面です。

「信号待ちで急に揺れが大きくなって、エンジン警告灯が点いた」
「点検したら、コイルが1本だめになっていました」

こうした症状は、1本だけ替えるか、全部まとめて替えるかで費用が変わります。

タイミングベルトは「時期で替える」部品

ガソリン500の1.2Lエンジンはタイミングベルト式です。切れるとエンジンに大きな損傷が出ることがあるため、壊れる前に、距離や年数の目安で交換するのが一般的です。同時にウォーターポンプも替えることが多いです。

交換時期と費用はフィアット500のタイミングベルト交換時期と費用で、ツインエアの特徴はフィアット500のツインエアとはで見ています。

警告灯が点いた時の見方はフィアット500の警告灯・警告音の意味と対処にまとめています。

窓・エアコン・電装まわりの故障

エンジン以外で多いのが、窓とエアコン、電装まわりです。

フィアット500は3ドアなので、ドアが大きく、窓ガラスも重いんです。そのぶん、パワーウインドーのレギュレーターに負担がかかりやすいと言われます。

比較的抑えやすい修理
  • ワイパーやエアコンフィルターなどの消耗品
  • 球切れなどのランプ類
  • キーの電池交換
費用が大きくなりやすい修理
  • デュアロジックの油圧ユニット
  • エアコンのコンプレッサー
  • タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換

エアコンは、ガスの不足や漏れ、コンプレッサー、ファンなど原因がいくつもあります。

冷えないのか、臭うのかで見る場所が違うので、詳しくはフィアット500のエアコンが効かない・臭いときの原因で見ています。

ほかに、ライトの球切れやサイドマーカーの交換も、自分でできるものと頼んだほうがいいものがあります。フィアット500のライト・ランプ類の交換と設定やキーの電池交換も参考にしてみてください。

500eは故障しやすい?

500eは2022年6月25日に日本で発売された電気自動車です。

エンジンもデュアロジックも無いので、ガソリン500で多い故障のいくつかは、そもそも起きません。

項目ガソリン500500e
変速装置デュアロジック無し(1速固定)
タイミングベルトあり(1.2L)無し
エンジンオイル交換必要不要
12Vバッテリーありあり
新車保証新車販売は終了新車登録から3年・100,000kmまで

ただし、500eにも12Vの補機用バッテリーがあり、弱ると電装やシステムの起動に影響が出ることがあります。

ソフトウェアの更新で直る不具合もあるので、気になる症状があればフィアット正規ディーラーで見てもらいましょう。

フィアット500のガソリン車と500eで故障しやすい部品の違いの図解
保証の範囲を確かめておきましょう

フィアットのメーカー基本保証は新車登録から3年間・100,000kmまでです。延長保証のExtended Care Plusで4〜5年目まで延ばせます。駆動用バッテリーの保証の中身は、購入時に販売店で書面を確かめておくと安心です。

保証の詳しい話はフィアット500の新車保証と延長保証で見ています。

中古のフィアット500で故障を避けるチェック

中古のフィアット500を探していると、『安いけど、すぐ壊れたらどうしよう』と思いますよね。

全部を避けるのは難しいですが、見るポイントを決めておくと、ハズレを引く確率は下げられます。

中古で買う前のチェック
  • 整備記録簿があり、点検とオイル交換が続いているか
  • タイミングベルトとウォーターポンプの交換歴(ガソリン1.2L)
  • 試乗して、デュアロジックの発進・変速に違和感がないか
  • 窓がスムーズに上下するか、エアコンが冷えるか
  • 段差を越えた時に足まわりから音がしないか
  • 保証の付き方(フィアット認定中古車か、販売店独自の保証か)

フィアット認定中古車は、新車登録9年以内の車が対象で、延長保証と合わせて走行距離無制限・最長3年の保証が付きます。

年数の経った個体を買うなら、保証の有無で安心感はかなり違います。認定中古車の詳しい話はフィアット500の認定中古車は高い?、狙い目の選び方はフィアット500の中古車の選び方で見ています。

中古のフィアット500で故障を避けるチェック項目の図解

修理するか、売るか。どう判断する?

大きな修理の見積もりを見て、『このまま乗り続けていいのかな』と迷う方も多いはずです。

ここが大事なところです。判断の材料は「修理代」と「今の車の価値」の2つなんです。

直すか売るかを決める流れ
  1. 修理の見積もりを、できれば2か所でもらう
  2. 次の車検までに出そうな修理(タイミングベルトなど)も聞いておく
  3. 今の状態で車にいくら付くか、査定額を調べる
  4. 「修理代+この先の維持費」と「査定額+乗り換え費用」を並べる
  5. あと何年乗りたいかを決めて、どちらが合うか選ぶ

例えば、デュアロジックとタイミングベルトの交換が同じ時期に重なると、修理代が大きくなりがちです。

そんな時は、修理の前に一度、今の車の価値を知っておくと判断しやすくなりますよ。

フィアット500買いたいドットコム

フィアット500の値段、先に相場を見ておく

修理に出す前に、今のフィアット500にいくら付くかを調べておくと、直すか乗り換えるかを決める材料になります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

年数と修理費の関係はフィアット500は何年・何万km乗れる?、維持費の全体はフィアット500の維持費は年間いくら?で見ています。乗り換えで500eを考えている方は、フィアット500の値引き相場と交渉の順番も参考にしてみてください。

よくある質問

フィアット500は壊れやすいですか?

公式な故障率のデータはありません。ガソリン500はデュアロジックや点火系、窓、エアコンなどの修理の話がよく出ます。年数と走行距離が増えるほど修理が重なりやすいので、整備記録と保証の有無を確かめておきましょう。

いちばん修理費が高くなりやすいのはどこですか?

ガソリン500では、デュアロジックの油圧ユニットやエアコンのコンプレッサー、タイミングベルトとウォーターポンプの同時交換などが高くなりやすいです。部品の種類と依頼先で大きく変わるので、見積もりを比べてみてください。

500eもデュアロジックの故障はありますか?

500eは電気自動車で、デュアロジックもタイミングベルトもありません。12Vバッテリーやソフトウェアの不具合など、ガソリン車とは違う点を見ておくとよいでしょう。

中古で買うなら何年式が安心ですか?

年式より、整備記録と保証の付き方を重視するのがおすすめです。フィアット認定中古車なら新車登録9年以内の車が対象で、保証が付きます。

修理代が高い時は売ったほうがいいですか?

修理代とこの先の維持費を、今の査定額と乗り換え費用と並べて考えてみてください。あと何年乗りたいかで答えが変わります。

まとめ

この記事の要点
  • 「壊れやすい」と言われるのは主にガソリン500。公式な故障率のデータは無い
  • 多いのはデュアロジック・点火系・窓・エアコン・タイミングベルトまわり
  • 修理費は数千円〜数十万円程度まで幅があり、部品と依頼先で大きく変わる
  • 500eはエンジンとデュアロジックが無く、新車保証は3年・100,000kmまで
  • 大きな修理の前に査定額を知って、直すか売るかを比べる
フィアット500買いたいドットコム

フィアット500買いたいドットコム 編集部

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