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試乗してみたら『思ったより揺れるかも』と感じた。そんな方もいるのではないでしょうか。
かわいい見た目に惹かれても、毎日乗る車なら乗り心地は気になりますよね。
結論から言うと、フィアット500は短い車体と硬めの足回りで、段差でコツコツ・ゆさゆさと揺れを感じやすい車です。ただ500eは重さが増えたぶん落ち着きがあり、タイヤや空気圧の見直しで改善できる部分もあります。
この記事では、揺れとノイズの出どころを分けて、できる対策まで確かめていきます。
フィアット500の乗り心地はどんな感じ?
乗り心地に関わる数字を、ガソリン500と500eで並べてみます。
| 項目 | ガソリン500 1.2(2024年最終型) | 500e ICON/OPEN(現行) |
|---|---|---|
| ホイールベース | 2,300mm | 2,320mm |
| 車両重量 | 1,020kg(500Cは1,030kg) | 1,330kg(OPENは1,360kg) |
| サスペンション | この記事では未確認 | 前マクファーソンストラット/後トーションビーム |
| 標準タイヤ | 195/45R16 | 205/45R17 |
| 変速機 | デュアロジック | 1速固定(電気自動車) |
500eの数字は2025年8月版、ガソリン500は2024年版のフィアット公式諸元表です。
硬めでキビキビした乗り味が、フィアット500の持ち味です。ふんわりした乗り心地を求めるなら合わないかもしれません。気になる方は、500eと中古のガソリン500の両方に試乗して比べてみるのがおすすめです。
ボディの大きさ全体はフィアット500のサイズ一覧で見ています。
揺れを感じやすい3つの理由
『なんでこんなに揺れるんだろう?』と思った方へ、理由を分けてみます。
| 理由 | どんな揺れになるか | 当てはまるモデル |
|---|---|---|
| ホイールベースが短い | 前後にゆさゆさ揺れる | 両方 |
| 扁平なタイヤ(45扁平) | 段差でコツコツ響く | 両方 |
| デュアロジックの変速 | 加速の途中で頭が前後に揺れる | ガソリン500 |
ホイールベースが短い
ホイールベースは前輪と後輪の間の長さです。フィアット500は2,300〜2,320mmで、ここが短い車ほど段差を越えた時に前後に揺れやすくなります。
小回りが利くのと引きかえの部分なんです。
タイヤが薄い
500eの205/45R17や、ガソリン500の195/45R16は、タイヤの側面が薄いタイプです。
見た目は引き締まる一方で、段差のショックを吸収しにくくなります。
デュアロジックの変速
ガソリン500で「揺れる」と言われるもうひとつの理由が、デュアロジックの変速です。
ギアが切り替わる瞬間に、頭がカクッと前後に動くことがあります。これは道路の揺れとは別のものです。
「シフトアップの時、なんだかカクッとするね」
「変速しそうな時に、アクセルを少しだけ緩めてみてください」
このコツで揺れはかなり小さくなります。
慣れてくると、変速のタイミングが分かって揺れを先回りできるようになりますよ!詳しくはフィアット500のデュアロジックとはで見ています。

500eとガソリン500、乗り心地はどう違う?
実は、同じ500でも乗り味はかなり違います。
500eは車両重量が1,330kgで、ガソリン500より300kgほど重くなっています。床下に駆動用バッテリーを積んでいるので、重心も低めです。
この重さのおかげで、細かい揺れが落ち着いて感じられるんです。
- 重さと低い重心で揺れが落ち着いている
- 変速の段がないので加速が滑らか
- エンジン音がなく、街中は静か
- 17インチの薄いタイヤで段差の突き上げは感じる
- エンジン音がないぶんロードノイズが目立つ
- 重さのぶんタイヤの減りに気を配りたい
ガソリン500は軽くてキビキビ走る楽しさがある一方、細かい段差ではピョコピョコした動きが出やすいです。
500e OPENとICONで乗り心地は違う?
500eのICONとOPENは、違いが屋根だけです(公式装備表)。足回りもタイヤサイズも同じです。
ただ、OPENは車両重量が1,360kgで、ICONの1,330kgより30kg重くなっています。
この差で乗り心地がはっきり変わるとまでは言いにくいです。どちらかで迷った時は、乗り心地より屋根の使い方と静かさで選ぶほうが後悔しにくいですよ。
『どっちが自分に合うかな』と迷ったら、同じ道を両方で走ってみるのがいちばん分かりやすいですよ。
後席の乗り心地はどう?
後席に人を乗せることが多い方は、後ろの乗り心地も気になりますよね。
フィアット500の後席は、後輪の真上に近い位置に座ります。そのため、段差のショックは前席より伝わりやすいと感じる人が多いです。
『後ろに乗せた家族が酔いやすい』という時は、ブレーキと発進をいつもより穏やかにしてみてください。後席の広さや座り心地はフィアット500の後部座席の広さと座り心地で詳しく見ています。
ロードノイズと静かさはどう?
静かさは、どの音が気になるかで答えが変わります。
| 音の種類 | ガソリン500 | 500e |
|---|---|---|
| エンジン音 | 加速時に聞こえる | なし(低速では接近通報音) |
| ロードノイズ(タイヤの音) | エンジン音に紛れやすい | 目立ちやすい |
| 風切り音 | 速度が上がると聞こえる | 速度が上がると聞こえる |
| 幌の音(500C・OPEN) | 屋根を閉めていても出やすい | 屋根を閉めていても出やすい |
500eは低速で走る時、歩行者に知らせる接近通報音が鳴ります。フィアットの公式発表では、イタリアの作曲家ニーノ・ロータのメロディが使われています。
ただ、エンジンの音がないと、そのぶんタイヤの音や風の音に耳が向きやすくなります。
「EVだからもっと静かだと思ってた」という声があるのは、このためなんです。
500e OPENとガソリン500Cの屋根は布の幌です。閉めていても、金属やガラスの屋根より外の音が入りやすいと言われます。静かさを重視するなら、ガラスルーフの500e ICONかハッチバックを選ぶと安心です。
オープンモデルの使い勝手はフィアット500C・500e OPENのオープンモデルとはで見ています。
乗り心地を改善する方法
ここが大事なところです。
乗り心地はある程度、手を入れて変えることができます。費用がかからない順に並べてみました。
- タイヤの空気圧を指定値に合わせる(運転席ドア付近のラベルや取扱説明書で確かめる)
- 荷室の重い荷物を降ろして、積みっぱなしをなくす
- タイヤ交換の時に、乗り心地や静かさを重視した銘柄を選ぶ
- シートクッションで体に伝わる揺れをやわらげる
- 足回りのブッシュやショックアブソーバーの劣化を整備工場で点検する
空気圧は高すぎても低すぎても乗り心地が悪くなります。月に1回くらい、ガソリンスタンドや充電のついでに確かめておきましょう。
例えばこんな場面です。
「最近、段差のたびにドンと響く気がする」
「一度、空気圧を見てみましょうか。少し高めになっているかもしれません」
空気圧を指定値に戻しただけで、突き上げがやわらぐこともあります。
ローダウンやインチアップは、見た目は良くなっても乗り心地は硬くなる方向です。タイヤサイズを変える時は、メーターの誤差や車検に通るかも確かめておきましょう。
タイヤを選ぶ時の目安
タイヤは、乗り心地を変えやすい部品です。
同じサイズでも、銘柄によって段差の当たりや静かさは変わります。選ぶ時はこんな見方をしてみてください。
| 重視したいこと | 選び方の目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 乗り心地 | コンフォート系をうたう銘柄 | グリップの感じが変わることも |
| 静かさ | 静粛性をうたう銘柄 | 価格は高めになりやすい |
| 雪道 | スタッドレス | 乾いた道では柔らかく感じやすい |
| 価格 | 定番の普及品 | 静かさは期待しすぎない |
サイズは純正の205/45R17(500e)、195/45R16(ガソリン500の最終型)を基本にしておくと、メーターの誤差や車検の心配がありません。
純正のタイヤサイズと交換費用はフィアット500のタイヤサイズと交換費用、ホイールの選び方はフィアット500のホイールサイズと純正ホイールで見ています。

中古で買うなら乗り心地のどこを見る?
ガソリン500は2008年に日本で発売され、2024年5月で日本向けの生産を終えています。中古で買うなら、年式が古いぶん足回りの状態に差が出やすいんです。
- 段差を越えた時に、ゴトゴトと異音がしないか
- まっすぐ走っていてハンドルがとられないか
- タイヤの溝と、片側だけ減っていないか
- ブレーキをかけた時に車が左右に振られないか
- デュアロジックの変速が極端に遅くないか
『試乗の時は気にならなかったのに』とならないように、できれば舗装の荒い道も通ってもらうといいですよ。
長く乗った車の傷みやすいところはフィアット500は何年・何万km乗れる?でまとめています。

長距離では疲れる?
乗り心地と一緒に気になるのが、長く乗った時の疲れ方ですよね。
硬めの足回りは、高速道路のつなぎ目が続くと体に響くこともあります。休憩を早めにとると、ずいぶん楽になります。
高速道路での横風や疲れ方はフィアット500で高速・長距離は疲れる?で詳しく見ています。
フィアット500は5ナンバーサイズの普通車です。区分の詳しい話はフィアット500は軽自動車?普通車?で確かめられます。
乗り心地を確かめたうえで購入を考えるなら、試乗と見積もりを同じ日に進めると話が早いですよ。商談の順番はフィアット500の値引き相場と交渉の順番を参考にしてみてください。
よくある質問
フィアット500の乗り心地は悪いですか?
硬めで、段差では揺れを感じやすい車です。ホイールベースが短く、45扁平のタイヤを履いていることが理由です。キビキビした乗り味が好きな方には合いやすいので、試乗で確かめてみてください。
500eとガソリン500では乗り心地が違いますか?
違います。500eは車両重量が1,330kgとガソリン500より重く、揺れが落ち着いて感じられます。ガソリン500は軽快な反面、細かい揺れとデュアロジックの変速の揺れが出やすいです。
500eはロードノイズが大きいですか?
エンジン音がないぶん、タイヤの音や風の音が目立ちやすいです。タイヤ交換の時に静かさを重視した銘柄を選ぶと、感じ方が変わることがあります。
乗り心地を改善する方法はありますか?
まずはタイヤの空気圧を指定値に合わせ、積みっぱなしの重い荷物を降ろしてみてください。タイヤの銘柄選びやシートクッション、足回りの点検も効果があります。
まとめ
- フィアット500は短いホイールベースと薄いタイヤで、揺れを感じやすい
- ガソリン500はデュアロジックの変速でも頭が揺れやすい
- 500eは1,330〜1,360kgと重く、揺れは落ち着いているがロードノイズは目立ちやすい
- 改善は空気圧の確認から。タイヤの銘柄選びと足回りの点検も効く
- 静かさ重視なら、ソフトトップより屋根が固いモデルを選ぶ





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